久々にワインスクールに行き、ブルゴーニュセミナーを受けてきた。
講師はワイナートの主筆でおなじみの田中克幸さん。
あの文面を見る限り、どんな方かと思っていたが、ものすごく勉強になった。
ものにはすべてロジックがあり、そういう観点から見ればすべてが見えてくるという考え方を教えていただいた。
つまり、すべては論理的に説明できるということ。
写真を撮るわけにはいけないので書いたメモでも・・。
今日のテーマはドミニク・ローランの2004年。
ドニミク・ローランといえば「新樽200%」で有名だけど、私自身、今まで結構好きな生産者。
なぜ200%なのか?
彼の樽(マジックカスク)はなぜ素晴らしいのか?
なぜトロンセのオークが手に入るのか。
なるほど、それなら樽が強い傾向であっても納得という内容だった。
しかもそれが美味しい理由もわかった。
マコネー地区で著名な生産者ギュファン・エナン氏はこう言ったそうだ。
「over OAK」という言葉は存在しない、「under wine」が存在するだけ。
2004年という年は雨が多く、カビが多く発生した年。収穫の時期の9月ごろから晴れ間が出たらしい。
雨が多いということは粘土質の土壌より砂利質の方が出来が良いわけで、9月に日照量があったということは収穫の早いコート・ド・ボーヌより2週間ほど収穫の遅いコート・ド・ニュイの方がブドウはよく熟している。
これがロジック!
さて、これを踏まえて上のワインを飲んでみた。
たしかに!!粘土質のヴォーヌ・ロマネはそうでもなく、しかも青い。
逆にジュヴレ・シャンベルタンは素晴らしい出来。
グランクリュに至ると、マジ・シャンベルタンはとんでもなく美味しいのに対し、グラン・エシェゾーは青っぽくグリーンアスパラを食べているよう。
こういう風に論理的に飲むことはなかったな。勉強になった。
村の特徴と酸の高さ、などを目安にしていたからこれからの視点は変えることができそう。
2004年のヴォーヌ・ロマネは買うべきではない!な。
これで山信商事さん並にドミニク・ローランは営業できるぞ。
売り歩こうかな。
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