2006.8.22
アルザスの生産者
マルセル・ダイス
アルザスといえば単一品種でワインが造られるというのが常識であったが、「ひとつの区画からはひとつのワイン」をコンセプトに特級の区画で数種類のブレンドでワインを生み出したことが最大の功績である。
「革命児」などと語られることが多いが、コンセプトはブルゴーニュに同じテロワールの体現である。
アルザスを代表する自然派のひとりで現在最も手に入らない生産者でもある。
正規輸入元:高瀬物産、山信商事
ショネンブールとマンブールが特に有名な畑。
マルク・クライデンヴァイス
アルザスを代表する5指の一人。
リースリングに最も最適なシスト土壌を含む最高の畑が「カステルベルグ」。
そのカステルベルグの代表的な造り手であり、アルザスでも代表的な生産者として有名。
1989年にここもビオディナミに切り替え、自然派としてもその名を馳せている。
正規輸入元:中島董商店
勿論、最高の畑はカステルベルク
F.E.トリンバック
17世紀からの歴史がある名門中の名門ドメーヌ。
名を馳せたのは19世紀末で、その当主が「フレデリック・エミール」だったため、社名にイニシャルが残る。
また上級のキュヴェにもこの名が使われる。
特級を数多く所有するにも関わらず全てのワインにおいて特級の名が入っているものはない。
正規輸入元:日本リカー
ヴァインバック
17世紀初めに設立されたドメーヌで歴史は古い。
ロバート・パーカーに100点満点をそのゲヴュルツがつけられ、一気に世界的メジャー生産者となる。
ル・クラスモンでも最高の3つ星評価、パーカーは5つ星のこれも最高の評価。ワインスペクテーターでも常に上位に位置している。このドメーヌもビオディナミの実践者で出来る限り自然に近い造りがなされる。アルザス最高の畑「シュロスベルク」が自慢の畑。
正規輸入元:ファインズ? スミレ
ツィント・ウンブレヒト
アルザスで2大巨頭といえば現在はマルセル・ダイスとこのツィント・ウンブレヒトだろう。こちらもビオディナミの生産者で、マルセル・ダイスと実力を二分するだろうか。
比較的広い40ha以上の畑からマスター・オブ・ワインの資格を持つオリヴィエが率いている。
歴史は浅く1959年に設立された。常に高い評価を受けるドメーヌ。
正規輸入元:ラック
ヒューゲル・エ・フィス
360年以上の古い歴史と伝統があるドメーヌで、名門中の名門。
世界中のレストランでオンリストされている造り手。化学肥料を使わない、収量はけして多くしない、平均樹齢は30年以上など長い歴史にも関わらず、この伝統は生きている。
漫画「ソムリエ」の継母のワインとして登場するアルザスのピノ・ノワールはこの造り手のものがモデルになっていると語られる。ドイツの侵略など哀しい歴史の中、今では殆ど造られないピノ・ノワールを造る生産者としても名高い。
正規輸入元:ジェロボーム
ジョゼフ・エ・クリスチャン・ビネール
1770年からワイン造りをする歴史ある造り手。
このドメーヌのすごいところは流行りだから自然派を実践しているわけではなく、先代からビオディナミを実践し、SO2を使わないことで古くは変人扱いされていた一人。
畑を徹底的に管理し、手摘みで収穫するため、家族で守れる最低限の広さ、6haのみを所有。
今や時の人となっている。
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