今回かなり印象的だったシャトーのひとつ。
泊まったことも理由のひとつだろう。
所有畑は77ha。(うちLes Bruciereが13ha)
栽培比率はカベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー31%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルドー2%。
ここでの特徴はアルコール醗酵が8日間、ルモンタージュが朝夕1回ずつ、15日間のマセラシオン。これによりエレガントなワインとなる。
MLFは30%がバリック、残りはステンレスで行われる。
新樽はベイシュヴェルに50%使用される。特徴的なのはアミラル・ド・ベイシュヴェルにはアメリカンオークが20%も使用されていることである。
ベイシュヴェルのエチケットにある半分卸した帆掛け舟の帆には当時この地のシンボル的な存在であったアミラル将軍に敬意を表するため、帆を下げて通過したことに由来する。
他にも諸説あるが、この説が一番格好良かったので他は忘れた。
樽に足をかける不届き者の川口君→
醗酵槽↑
ブドウを摘むときに使う箱→
テースティング
ベイシュヴェル 2005
まだ醗酵臭が強い。少し横に広がる感じがあり、突出したタンニンではなくバランス良く、丸みのあるワイン。
ベイシュヴェル 2003
モカ、ロースト香、コーヒー。焙煎したコーヒーを思い出すような香りだが、03年らしく甘みも伴っている。タニックでビターチョコレート、少し南国系のフルーツの香りもある。フルーツ入りチョコレートの印象。
ベイシュヴェル 1995
スギや熟成感のある香り。ラグランジュに比べて同じヴィンテージでこちらに若さを感じるくらいに。タンニンはほどよくまろやか。95年はどうも古臭いイメージがあるが、タバコっぽいニュアンスがそれだろうか。
2005年のプリムールは3時間で完売らしい。
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