最後の訪問。
シャトー ムートン&コンセイエ。
97年に購入したときは廃墟状態だったシャトーを改築し、素晴らしいシャトーへ変貌させようとする途中。
ボルドー・スペリュールのAOC自体の品質を上げる努力を行う人、それがジャン・フィリップ・ジャヌイクスだ。
タンクごとにテースティングさせるなど自らそのワインの質の向上を働きかけている。
面白いのはムートンとコンセイエ、それぞれ異なる畑であるのに、そのふたつとは樽ごとにテースティングしてどちらのシャトーとして生産するかを決めるということ。
ムートンとの抗争には負け、ムートンはムートンだけを名乗ることはできなくなったが、ムートンの「M」には深い意味もある。
そもそもムートンとはムートン・ロートシルトでも書いたが、「丘の上」という意味がある。丘に存在したためについた名前。
またフランス後で「aimer」=「愛する」という言葉がある。これと「M(エンメ)」の発音が似ていることからも意味付けてある。
次のヴィンテージからはモトックスの「M」も意味付けてくれるそうだ!(ほんとかな)
さて、ここにはかなりすごいワインが他にも存在する。ひとつは
La Confession
たまたま通っていたワインスクールで飲んだことはあったワインだけど2005年はパーカーが選ぶボルドー40シャトーのひとつに選ばれている。
また、もうひとつクレイジーなワインがある。
20mille
なんと密植の量が半端じゃない。確かメッソリオでさえヘクタール辺りの密植度は
8000樹/haだったはず。
ここではなんと2万樹/haなのだ。これは写真を見ればおわかりだけど普通にありえない!!
←こちらが普通の畑。
こちらが2万本/haの畑→
こんだけ狭いとしゃがむのも難しい・・・。
粘土質に由来するメルローのねっとりとした凝縮感とパワフルさ、そしてシルキーな要素がある。すごいワイン。
あくまでも姿勢はボルドーACでできる限界への挑戦!
上のワインができることを証明することなのだ。
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